瞑想・心で観察する、その2

心の力で、思考や感情をコントロールするにはどうすべきなのでしょうか?

最も強力な手段は、観察、すなわち眺めることです。

思考や感情に左右されず、明瞭に眺める心によって、

その思考や感情はまるで太陽の光に霧が消えるように蒸発してしまいます。

普通、瞑想と呼ばれるすべてのエクササイズは、

その具体的な技術や方法の違いに関係なく、

このような観察がポイントとなります。

何にもこだわらず、自分の中で起こる

さまざまな考えや感情を静かに眺める心の力は、

すべてをバランスの良い状態や自然な状態に戻す力があるのです。

体温と呼吸と心の組み合わせは、ストレス反応で交感神経優位の状態にある

自律神経を副交感神経優位の健康なバランス状態に回復させるのに

驚くべき力を発揮します。

お腹に集中して呼吸すると、呼吸の中心が下がっていきます。

お腹の温度が上がりつつ、

頭が熱くお腹が冷えたストレス状態の温度のアンバランスな状態から、

頭が涼しお腹が温かい弛緩状態の温度へと大転換が起こります。

同時に、呼吸の変化に応じて自然に交感神経の興奮がおさまり、

副交感神経が活性化します。

この過程で、驚くべき変化が起こります。

呼吸と体温を内部から感じて観察する際に、

観察する心そのものが観察対象となり、

意図しなくても心で起こるたくさんの思考と感情の要素が鎮静するのです。

心が自らを観察するうちに、

ストレスを引き起こす思考や感情が落ち着くのです。

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