へそヒーリングは、健康を損ねた人のへそを押して活気を取り戻す気力蘇生法といえます。
実際に、呼吸が弱まっている人への応急処置時に、胸を押した時よりもお腹を押した時の方が回復率が高かったという実験結果もあります。
お腹を押す動作は、腸に流れる血液をポンピングし、全身に循環させる効果があります。また、腹筋の運動になり、腸がやわらかくなって横隔膜が腹部のほうに大きく下がるようになります。
だから、気力がないときや疲れているときにわずかな時間でもへそヒーリングをすれば、すぐに活力が回復し、身体が温かくなるのが感じられます。
健康状態は、お腹を触れば分かります。お腹が温かいのか冷たいのか、やわらかいのか硬いのか、これをチェックするだけでも全般的な健康状態を把握することができます。
お腹が硬く冷たくなっていれば、健康は赤信号の状態です。お腹が冷たければ、低体温である場合が多いです。
人の体温は36.5~37.5度が正常範囲で、これより低い体温のことを低体温と呼んでいます。
低体温の状態が続くと、血液循環、新陳代謝、解毒作用が低下し、免疫力も下がります。また、お腹が冷たいとお腹周りに脂肪がつきやすくなります。つまり、お腹を温めればダイエット効果も得られるのです。
お腹を温かくするには、まず腸をほぐす必要があります。腸がほぐれると、血液循環が良くなり、お腹が温かくなります。
へそヒーリングを行うと、お腹から手足の先まで温かさが広がっていくのを感じられるほど身体を温める効果が高いのです。
丹田呼吸で心身が安定するのは、下丹田を中心に人体の様々なバランスが整うからです。へそヒーリングにもこれと同じような効果があります。丹田呼吸は30分以上行う必要がありますが、へそヒーリングは5分でOKです。